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怒苦打身日記㉒ 長生きしてよい社会

一度きりの人生を意義あるものにしようではないか。

これが万人共通の願いごとだろう。その意味では、長い人生の方が断然価値があるはず。

 

「長生きせず、ポックリ逝きたいよ」。そういう声を聞くが、病気にならず、認知症にも無縁で、生活資金に不自由せず、孫やひ孫が「じいちゃん」「ばあちゃん」と慕ってくる。

それでも安楽死したいかと問えば、そういうことであれば長生きしたいと宗旨替えする。要するに長生きにふさわしい社会条件になっているかどうかということだ。

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 寿命の点ではわが日本民族は最高位レベルにある。昨2019年の平均寿命は、女87.45歳で世界2位、男も81.41歳で3位だった。サミットを構成する7国の中では不同のトップである。

日本の経済力に陰りが濃くなる中、今後はどうか。高齢社会白書が説くところでは、2065年には女91.35歳、男84.95歳とまだまだ伸びる。

「平均と中間値は違う」と言う人には生存確率を示そう。現在ゼロ歳の2019年生まれの女ではその88.2%が75歳、51.1%が90歳で生存する。男でも75.8%が75歳、27.2%が90歳で生きていることになる。「人生50年」時代の感覚とは隔絶なのだ。

 

 この数値を前にしても「年金の65歳支給を死守」と叫んでいる人は、いったいどういう算盤をはじいているのだろう。年金は長生きリスクへの対処システムと政府が言うのであれば、基礎年金の将来的な支給開始年齢は早くても90歳まで引き上げなければならず、それに向けてのスケジュールを今すぐにでも国民に示すべきではないか。

「年金なしで老後の生計費をどうする?」。この問いへの回答は、収入面では働く場の確保、企業年金・個人年金の充実などの政策を、同時に地域の助け合いで金銭支出需要を抑える政策を進めることだ。

長生き前提の社会に変えるのは不可能ではない。

 

喜多村悦史

2020年08月26日

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