怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記79 特定技能者数期待外れ

昨年度新設された「特定技能資格」の在留資格者は1年間で3987人。年間47550人見込みの8.3%にとどまった。業種として多いのは飲食料品製造業1402人、農業686人などで、介護はわずか56人。介護要員不足を賄う思惑ははずれた格好だ。

コロナの影響で新規入国組はゼロ

 今年度はどうか。4月中に510人増加したが、そのほぼ全員が元々日本に滞在していた旧「技能実習」からの移行者。武漢コロナの影響で新規入国組はいない。

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 では今後はどうなるのか。今回のコロナ騒動が収まれば、新規入国の特定技能資格者は増えるだろうし、介護分野にも回ってくるだろう。そうなれば数十万人規模での新規要員が必要とされる介護業界にも干天の慈雨になり得る。

 だがそうした楽観論に乗っていいか。しっかりと考える必要がある。武漢コロナは野生コウモリからの伝播とされる。動植物はそれぞれ多数種類の固有ウイルスと共存している。どの野生動物がどのようなウイルスを抱えているかなど、ほとんど分かっていない。ヒトに取り付き、猛威を振るい出してから、初めて分析の対象になる。

 ということは今後も同様の人類にとって凶悪なウイルスは繰り返し出現するということにほかならない。そして人の往来がグローバル化されていれば、間髪を置かずに世界中に広がる。発生国が情報を隠したり、戦略的に利用したりすれば(今回の中国政府がその事例)、パンデミックは防ぎようがない。

介護要員を国外者に頼ると混乱下は最悪の事態に

 今回のコロナでの大掛かりな防疫対策は今後に繰り返される新種ウイルス発生での先例になるだろう。そのたびに人的往来は途絶と再開を繰り返す。これでは特定分野の労働力を国外からの安定供給に頼る方策は薄氷の上を歩くようなものだ。介護は先世代への恩返し。介護要員を日本国民で充足する手立てこそ政策課題であると思う。

顧問 喜多村悦史

2020年10月15日

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