怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記359 世界ランキング11位

世界には200近い国がある。その中でのわが日本の位置づけは?

 世界第3位とくれば、経済力(GDP)のことだろうと、中学生でも答えるだろう。では第11位であるのは何か。

 国連人口基金(UNFPA)の世界人口白書2021年版による順位である。ボクと同年代の人は、日本の人口は世界第5位などと学校で習ったのではないか。しかしわが日本は少子高齢化では世界最速。子どもが生まれなければ人口は増えないし、減少に転化するのが数学的事実。

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 総人口トップの双璧は中国(1,444.2百万人、0.5%年間平均増加率。以下同じ)とインド(1,393.41.0%)だが、3位以降は変動しているから、宙で言える人は多くないはずだ。先の白書では、3位アメリカ(332.90.6%)、4位インドネシア(276.41.1%)5位パキスタン(225.22.0%)。

 ロシアは第9位(145.90.1%)で意外に少ない。ソ連の崩壊で中央アジア諸国が独立分離したため人口が大きく減じた。少子化やシベリアから人々が逃げ出し人口空白地域が拡大しているが、それでも総人口はわずかに上昇傾向にある。

 さてわが日本は前回まではベストテン内だったが、ついにランク外転落(126.1、▼0.2%)。理由は簡単。▼印が示すように、総人口自体が縮小しているため。少子化傾向が長期持続すれば、社会システムを維持できなくなり国家としては亡びる。これについて政治家や識者の関心がいたって低いのはなぜか。

 ちなみにわが日本以外での減少傾向の国にはブルガリア、ルーマニア、ラトビア、ポーランド、セルビアなどソ連圏に属していた国々があるが、これらの減少要因は国外移動が主因である。

世界全体の総人口は7,875百万人で、年間平均で1.1%増加している。

 

 ここからは補足。日本人が減れば日本語を母語とする人も減る。参考までに言語別のランキングを調べてみた。すると日本語(1.27億人)は第9位でなんとかベスト10残留。第9位ロシア語(1.80億人)の次で、第10位フランス語(1.23億人)、第11位ドイツ語(1.1億人)より上だった。

ベスト3は、中国語(13.7億人)、英語(5.3億人)、ヒンディー語(4.2億人)。同一言語を複数国が使用する場合(英語)もあれば、国内での共通言語になっていないもの(ヒンディー語)もある。中国語については、表記では共通語だが、口話としては地域間で通じないので同一言語ではないという説もある。

 

順位

国名・地域名

総人口
(
×百万人)
[2021
]

年平均人口変動率(%)
[2015
年~2020]

1

中国

1,444.2

0.5

2

インド

1,393.4

1.0

3

アメリカ

332.9

0.6

4

インドネシア

276.4

1.1

5

パキスタン

225.2

2.0

6

ブラジル

214.0

0.8

7

ナイジェリア

211.4

2.6

8

バングラデシュ

166.3

1.1

9

ロシア

145.9

0.1

10

メキシコ

130.3

1.1

11

日本

126.1

0.2

 

 

顧問 喜多村悦史

 

2021年07月23日