怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記㊾ 新総理誕生

「今日、新総理が誕生しますね」が、月曜日(14日)のWEBホームルームに最初に入室した女子留学生の第一声。だけどこれはややフライング。この日は自民党の総裁選挙。日本では多数政党が認められる。中国のように独裁共産党のボスが自動的に国家主席になるのではない。総理大臣は国会(特に衆議院)で全党全議員による選挙によって選出されるのだと説明したら、「日本国憲法ではそうでした」と納得。自国の憲法典も読んだことがないだろう日本人学生との違いはどうにかならないものか。

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 総裁選任後の菅(すが)さんの記者会見では、憲法改正は自民党の党是であり、しっかり進めたいと述べていた。内容項目について意見は多々あろうが、改正規定があるにも関わらず、「改正を論じることにも一切反対」との金縛り思考から国民を開放していただきたい。無修正で70年以上というのは、世界中に例がないのではないか。

菅さんが無事(与党議員の造反なく)、臨時国会で安部晋三総理の後継首相に選任された。ただし現在の衆議院議員は来年10月で4年の任期を終える。すると総選挙、国会召集、そして内閣は総辞職になる(憲法70条)。さらにその前の9月に自民党の総裁任期満了になる。そこで再任されなければ総理の職も終了になる。

政治ウォッチャーには面白いだろうが、今の日本に政治家がポスト争いをしている余裕はない。政権発足後、間髪を置かず、衆議院の解散・総選挙に打って出て国民の信を問い、安定政権を背景に外交に臨む総理を国民は望んでいると思う。安倍政権の官房長官歴を加え、「自分は日本を率いて8年目だ」くらいのセリフを吐いてもらいたい。

懸案は外交だ。ミサイル防衛、領土領海、拉致奪還、香港、台湾、中国内人権問題、中露韓鮮の侮日政策・・。「やられたら倍返しでやり返す」。半沢直樹が必要なのだ。

 

2020年09月17日