怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記117 災害ラジオ

居住自治体、江東区から防災ラジオ(安心ラジオ)が配布された。東京湾に面する“ゼロメートル地帯”のことゆえ、怖いのは水害。昨年の台風では、区域東端の荒川が危険水域まで増水した。堤防の高さはマンションの4,5階にあたるのだから、これが決壊したら、区域のほぼ全域が水没する。防災対策は区の最重要政策。

ラジオはAM,FMを受信でき、暗夜に役立つランプ、緊急を周囲に伝えるサイレン付き。停電対応で手回し充装機が内蔵されている。区役所が防災無関心でないことは分かったが、効果のほどについてはどうなのだろう。

 災害緊急時には情報さえあればいいというわけではあるまい。防災マップでは排水まで1週間程度となっている。この期間、パニックにならず、区の指示に従って地域住民が整然と避難や復旧作業ができるか。そのための訓練が必要なのではないか。

最新版】防災ラジオおすすめ10選 被災時に役に立つ選び方
日時を予告して、区域内いっせい停電をしてはどうかと思う。そして生活にどのような不都合があったかを区民、町内会、マンション管理組合、商店街等から吸い上げ、災害対応マニュアル改善する。次いで各戸、各世帯での防災準備を促し、年々レベルアップすることだ。家庭がすべき備品準備まで区が代行するのは間違いだろう。
地区社会福祉協議会などでは存在意義を示す格好の機会になるはずだ。区は、その企画費用、行動費用、マニュアル改定・周知費用などの経費を負担すればよい。
 通信販売で類似品は2千円程度。それと比べて配給品は、防水機能なし、ソーラー充電ができず、スマホ電源補助機能はあるがアダプターが旧式で追加購入が必要。市場ではとても売れそうにない。「停電防災訓練をするので、各戸でラジオを準備せよ。希望者には区役所で型落ち品を格安販売」とすれば、区の経費はかからない。
顧問 喜多村悦史

2020年11月24日