怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記129 ウイルス警備の新機材

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要人にはテロや暴漢から警護するために訓練された警備要員、監視機器が用意される。では危険性のない訪問者なのだが、その人物に付着して危険微生物が持ち込まれる可能性への対処はどうするか。

ロシアではプーチン大統領を病原菌から守るための機材が投入されたとアメリカCNNニュースが報じている。以下記事を転載。

― ロシアのプーチン大統領は新型コロナウイルス感染を予防するため、自宅の入り口に「殺菌トンネル」を設置した。

16日付の国営RIAノーボスチ通信が伝えた。プーチン氏は現在、モスクワ郊外ノボオガリョボの邸宅にこもり、数少ない対面式の会合以外はビデオ会議システムなどを通して執務を続けている。

同通信によると、トンネルは通過する人に「細かい霧」を噴射して消毒する仕組み。

ロシアのペスコフ大統領報道官は4月、プーチン氏と面会する全ての相手に新型ウイルスの検査と現場での距離確保を求めるとの方針を示していた。

ペスコフ氏自身も5月に感染して入院。これまでにミシュスチン首相、リュビモワ文化相、ヤクシェフ建設住宅相も検査で陽性判定を受けている。  ―

ここで「細かい霧」の正体が何か。高圧水蒸気で顔や手に付着した微生物洗い流せようが、衣服がびしょ濡れになる。

「きっと次亜塩素酸水だろう」と教えてくれる人がいた。

 コロナ以降、日本国内ではアルコールの手指消毒液が至る所に置いてある。しかし通るたびにシュッとやるのは面倒だし、あまりに頻繁では皮膚に悪そうだ。火気にも気をつけないといけない。

 次亜塩素酸水ならば除菌力があるうえに、人体にも衣服にもまったく害がないようだ。だが、こちらは化学にうとい。兵器の塩素ガスを連想する。

「それは酸性度が強い場合。除菌、ウイルス除去に使うのは中性に近い弱酸性のもの。これを噴霧する分には害性がない。ロシア人の安全意識は相当なもののはずだ」

次亜塩素酸水は厨房や今では病院内などでも噴霧しているようだし、無害なので室内の乾燥対策にもなるとか。ただ持ちがあまり長くない。数か月で効能がなくなる。安定性を増すには水酸化ナトリウムに混ぜて次亜塩素酸ナトリウムにすればよいが、それでは皮膚には害毒。

消毒方法はさまざまにあるので、経済性、安全性、効力、簡易性など総合的に考えて、各自で適切と考えるものを自由に使いたい。

顧問 喜多村悦史

2020年12月09日