
怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~
冬のカボチャを食べたついでに思いだしたが、子どもの頃はカボチャが苦手だった。秋のハロウィンの定番はカボチヤのランタン。果実の部分をくり抜いて捨てるわけで、昭和世代としては「もったいない」の気持ちが先に立つ。
さてこのカボチャだが、多くの日本人は「野菜である」と思っているだろう。そしてスイカは果物だと思っている。
「カボチャは料理の食材だが、スイカはデザートして食べるから果物。野菜嫌いはいるが、果物はだれもが好き」
だが、植物分類では、カボチャもスイカも、キュウリなどと同じウリ科に属する。そうであればその果実の分類も同じであるべきとの考えがありそうだ。
農林水産省の関連機関である農畜産業振興機構のHP
https://www.alic.go.jp/
「農林水産省によると、苗を植えて1年で収穫する草本植物は「野菜」として取り扱っています。一方で、目安として2年以上栽培する草本植物及び木本植物で、果実を食用とするものを「果樹」と定義しています」。カボチャもスイカも“野菜”で決定。ただし多年草のイチゴは果物に分類される。
しかし海の向こうアメリカでは、「種子を取り巻く果実を果物」とする見解が有力とか、そうするとスイカは当然、カボチャ、キュウリもすべて“果物”ということになる。
HPでは「英語のvegetable(野菜)とfruit(果物)は、それぞれ由来するラテン語では「活気、生命力」、「楽しみ、恵み」を意味します」
これに従えば、「いやいや食べるカボチャは野菜」で、「かぶりついて食べるスイカは果物」ということでよさそうだ。
顧問 喜多村悦史
2021年01月20日