怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記176 教科書の「従軍慰安婦」削除を

「戦地に設けられた「慰安施設」には、朝鮮・中国・フィリピンなどから女性が集められた(いわゆる従軍慰安婦)」という表記が、山川出版の令和元年度以降の中学校の歴史教科書に登場している。これについて萩生田文科大臣への公開質問状が全国紙(産経『正論』2021.1.21)に掲載されている。全国民が読むべき内容である。

 質問状を出した教育研究者である藤岡信勝さんによると、第一に「従軍」とは従軍看護婦、従軍僧侶のような軍属を指す言葉で、当時「従軍慰安婦」というものは存在しなかった。第二に慰安婦(売春婦)の過半は内地日本人であったのに、教科書は意図的に抜かしている。第三に江戸時代の吉原を含め「慰安施設」の類は生徒の発達段階から不適切として教科書には記載しないことになっている。

政府の「義務教育諸学校教科用図書検定基準」では、「閣議決定その他の方法により示された政府の統一的な見解又は最高裁判所の判例が存在する場合には、それらに基づいた記述がされていること」となっている。

 

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閣議決定に関しては、平成19316日に辻元清美議員からの質問主意書に対して「政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述も見当たらなかった」との回答がなされている。

最高裁判所に関しては、昨年1128日判決で櫻井よし子さんに対する元朝日新聞記者植村隆氏からの名誉棄損訴訟を退けている。これらにより「従軍慰安婦」の教科書記載は、現在の政府統一見解や最高裁判所の検定基準に反している。

そうすると山川出版の記述は、「誤った事実の記載」に当たり、「学習する上で支障を生ずるおそれのある記載」であるから、文科大臣は指導力を行使せよというのが、藤岡さんの指摘である。

 国家、国民の名誉にかかわる重大問題。みなさんはどう考えますか。

顧問 喜多村悦史

2021年01月22日