怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記183 メール削除で小一時間

「今年限りで年賀状をやめます」という人が増えた。理由はさまざまだろうが、大別して次のようになろうか。

まずは虚礼廃止。

次が歳をとって億劫になったので。

そして三番目が時流なので。今どき郵便でやり取りするのは面倒くさいし、かったるい。10歳も年配の人からもメールで賀状が届いて驚いた。

メールの利便性は、あて名をいちいち書かなくても済むこと。郵便でもパソコンソフトでプリンターに書かせるようになってきているが、メールではその手間さえ省略だ。

さらに重要なのが経費面。郵便料金は1通ごとの従量制。163円、100通ならその百倍の6300円。一方のメールは100通出そうが、1万通出そうがすべて無料。

 

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年賀状メールはまだよい。もらえば嬉しい。いずれ郵便の年賀状がなくなってしまってもメール賀状は残るだろう。

だが見ず知らずの人からも年賀状が来るようになったらどうだろう。気持ち悪い、やめてほしい、ストーカーみたいで怖い、ということになるだろう。

 そう思うついでに考えてもらいたいのが、いわゆる広告メール。宣伝系のメールがおびただしい数送られてくる。迷惑メール指定できることを知らなかったときは、これを消すのが手間暇かかる日課だった。

 その作業のたびに思ったのが、なぜ送信側に経済コストがかからないのかという疑問。郵便の場合、受取人が読まずに捨ててしまえば、送信者は切手代も印刷代もみすみす無駄にしたことになる。受取人が受領拒否して返送されれば、気分的にもダメージだろう。

 メールでも同じ方法が取れないものだろうか。方法は簡単だ。受領側が迷惑メール指定などをした場合、それ以後の送信については有料にするのだ。ブロバイダーに徴収義務を課す。迷惑メール指定される者(ほとんどは宣伝メールを大量送信する事業者だろう)の送信数が多いほど、ブロバイダーの収益は増えるから、菅総理の携帯料金引き下げ財源になるはずだ。

顧問 喜多村悦史

2021年01月28日