怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記198 年収1千万円層に重い税金

「稼げば稼ぐほどに高くなっていく税金に不満を抱く人は多い」という記事。ネットで見つけた。サイトの読者からは、

「税金ばかり取られて恩恵がない。朝早くから夜遅くまで働き、日曜日すら休めない時がある」(愛媛県/40代男性/不動産/正社員/年収1100万円台)とか、

「納税するために働いているようなものです。江戸時代の年貢とさして変わらないような感じ」(長崎県/50代男性/サービス系/正社員/年収1000万円台)という声が寄せられており、年収1000万円クラスの人の不満が大きいようだ。

引用:「江戸時代の年貢とさして変わらない」年収1000万円の男性、高い税率に怒り | キャリコネニュース (careerconnection.jp)

 ほかにも「働いても税金が増えるだけで、暮らしは楽になりません。低収入の人よりも必死に働いている年収1000万円の人は、とても多いのではないでしょうか」(大阪府/30代男性/メーカー系/正社員/年収1000万円台)や、

「年収1300万円でもあれこれ引かれて手取りは900万円にも満たない。税金高すぎ!8001500万円ゾーンが一番損なイメージ。年収2000万円以上ないと、とても手取りで高給取りとは言えない」(大阪府/50代男性/専門コンサル/正社員/年収1300万円台)

 

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 では2千万円台の人はどうか。「事業の借金や老後のための貯金などは、税金を引かれた手取りから。せめて年間の借金返済額くらいは経費と認めてもらいたい。リスクなしに楽をして高収入を得ているわけではない」という声が上がる。所得制限措置で「児童手当や学校の補助金が受けられない」という不満もあるようだ。

子どもの医療費助成、高校無償化などでも所得制限がかかり、受給額の減額や支給対象外になってしまう。「多くの税金を納めているのに、必要な支援を受けられない」となれば、不満に感じてしまうのも仕方がないともいえる。

 ところが政治やマスコミの世界では感覚が違うようで、所得が低い者は善人だが、所得が高くなると悪人になるとの共通認識があるようで、なにかというと所得制限が持ちだされ、返す刀で高所得者を目の仇にする施策が展開される。

そしてそれを声高に主張するマスコミ人は総じて高給与であり、日本の議員報酬はけた外れの高額である。自分たちの高所得ぶりが怨嗟の的にならないための演技なのかもしれないが、ほんとう価値ある仕事への報酬であれば、高額であっても国民は怒らない。偽善ぶりが許せないのだ。

顧問 喜多村悦史

2021年02月13日