怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記230 小中高生自殺最多

子どもに先立たれることほど親として辛いことはない。学友の一人は、社会人になった息子が自殺したのは勤め先でのパワハラが原因ではないかと、病身を押して究明訴訟を闘っている。まだいたいけな年端もいかないわが子が自殺した場合の親の苦しみは、さらに辛いものがあろう。

「令和2年の小中高生の自殺が統計のある昭和55年以降最多の499人に上ったことが16日、警察庁のまとめ(確定値)で分かった」と新聞記事。コロナ禍で子どもが居場所を失っているのが原因とする論調だ。

昨年1年間の小中高生の自殺者数は、5月までは前年と大きく変わらなかったが、長期休校明けの6月、夏休み明けの8月に急増、年末近い11月は前年同時期の2倍以上だった。全年齢での年間自殺者数は前年より912人増だが、小中高生では100人増、10代、20代の小計では522人増だった。

一方、国内での「コロナ死亡者数」の年齢分布は図のようになる。年齢が分かっている事例では高年齢層がほとんどで、10代、20代の若年者はごくごく稀。

 

 コロナごときで国民の命を奪われてなるものか。政府の意気込みはけっこうだ。国民には子どもから高齢者までが含まれる。コロナ対策は、感染予防、治療の領域だけにとどまらず、経済活動面、社会行動面、国民心理面等々、広範な領域の対応をバランスよく、効果的に行わなければならない。

これからの政策と効果を見極め、日本国としての対策を今後どう進めるつもりなのか、政治リーダーの率直な考えを聞きたい。

顧問 喜多村悦史

2021年03月17日