怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記260 It’s a small world.

しばらく前のこと。ディズニーランド好きな芸能人によるクイズ番組をテレビでやっていた。年に何回も足を運ぶ人ばかりのようで詳しい。新しいアトラクション「トイ・ストーリーのキャラクターの靴裏に書かれた4文字を書け」など、よほどのリピーターでも気づかない“難問”が続く。

そうしたなかの一題。開園以来のアトラクション「It’s a small world」で歌われる歌詞の○○○部分をひらがなで埋めよ」。

「世界中どこだって 笑いあり涙あり みんなそれぞれ助け合う 小さな世界」に続くリフレイン部分である。「世界は“○○○”世界は“○○○”世界は“○○○”ただひとつ」。

 ネットで調べると、東京ディズニーランドの開園は1983415日とある。当時は港区の西麻布に住んでいたのだが、近所で親しくしていた慶応卒の広告会社勤務夫婦に誘われて行った記憶がある。それぞれ前年に最初の子が産まれており、まだ歩いていなかったから、開園間もなくだったことになる。京葉線はまだ開通していなかった。渋滞の中でのドライブで、子どもたちの機嫌は悪かった。

 

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 場内でも子連れでは乗れないアトラクションが多く、人気の「カリブの海賊」も男同士、女同士の組み合わせで乗り、その間、別の二人がバギーに乗せた子どもを見守る。効率が悪かった。子どもたちはバギーで手足をバタバタ、不満表明だ。そうしたなか子どもを含めて6人がいっしょに入れたのが「It’s a small world」。小さな船でおとぎの国をめぐる。その間、主題歌が流れている。子どもたちは途端に機嫌を直し、電機仕掛けで動くキャラクターたちに見入っている。

1歳だった長女はこのアトラクションがいたく気に入った。その後ディズニーランドに行くときは、このアトラクションを抜かすことはなかった。今も存続しており、そこでの歌詞が問題になっていたわけだ。

「最初は「ひろい」の三文字よね」と家内。回答者にもそう考えた者がいたようだが、出題者からヒントがあり、最初は「せまい」だという。では残り二つの○○○にふさわしいひらがな3文字はなんだ。

正解は「世界は“せまい”世界は“おなじ”世界は“まるい”ただひとつ」であった。たしかにそうだなとあらためて賛同。小さい地球の支配権をめぐって争うことの醜さ。お互い理解し、仲よくすればよい。ただしそれはお互いを認め、尊重し合う意識の持ち主同士でのこと。その判断基準が難しい。

顧問 喜多村悦史

2021年04月16日