怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記263 同姓の人はどのくらい

ある会議でテーブルの向かいに座っている人が「同姓ですね」という。ただしそれに続く言葉がよくない。

「同じ”キタムラ“ですが、自分は本筋でして「北村」と書きます」とおっしゃる。本筋も横筋もあるまい。読み方が同じというだけで、まったく違う氏のはずだ。

この際、はっきりさせておこう。「喜」「多」「村」と書く。何度注意しても「喜田(・)村」と手紙をよこす者がいる。受け取るたびにどれほど心証を害しているか、当人は分かっているのだろうか。

「珍しい姓ですね」といわれることも多い。ネットサーフィンで「日本姓氏語源辞典」を見つけた。早速開いて、新知識を習得した。国内にいくつ姓があるのかは知らないが、「喜多村」はそれほど少数派ではない。順位で2,888位、人数が約4,600人とある。「喜多村」姓の有名人欄があり、その6番目に、同姓同名の別人の可能性がないではないが、ボクの名があった。

参考までに「北村」は116位、157,800人、「喜田村」は41,097位、約60人とのことだ。

 

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さて全国4,60人の「喜多村」がどこに住んでいるか。都道府県では広島県が最大で約600人。市区町村では同県福山市が約500人でトップ。そして小地域では同市山手町が約300人の第1位で、地区内人口の3.43%を占める。「喜多村のルーツはわが村である」と吹聴することがあるが、数字が裏付ける。

もっとも同辞典によると、新潟県長岡市和南津地区の120人は地区内人口の27.8%、三重県松阪氏喜多村新田の約30人は地区内人口の19.4%と集中している。このあたりにも別系統でのルーツがあるのだろう。

ちなみに今の住まいの東京都江東区には40人いて、市区町村では堂々の8位。区内を散歩していると「きたむら」看板の動物病院や商店があるが、ひょっとして経営者は「喜多村さん」かも。

 家内の旧姓も調べてみた。プライバシーに配慮して明かさないが、別読みも含めて28.439位、約120人。ボクが間違えて覚えられることがある「喜田村」よりは全国では多い。ただし実家がある岡山県はごく少数(10人未満)とあるから、彼女の兄弟と甥の家族だけということだろうか。

顧問 喜多村悦史

2021年04月19日