
怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~
コロナの緊急事態が延長され、田舎の家への旅行計画を取りやめた。家を保有するには維持費のほかに固定資産税などがかかる。ささやかなぜいたくであるが、行ってはならないとなると、当面は宝の持ち腐れ。飲食業などが休店すると営業補償金が出るようだが、別荘等の場合は検討対象にもならないようだ。
もっとも飲食業などからは、「補償金は営業を強行実施するのに比べれば雀の涙であり、国家政策への自主協力と思わなければやっていられない」との声が聞かれる。施策への協力心が旺盛ということで、わが日本国民の連帯意識は健全と考えるべきだろう。
そうした場合、どの業界に営業自粛を求めるのか。なんとなくでもよいから納得性のある政府コメントが欲しいものだ。
冗談か本気か知らないが、「濃厚接触度がこれ以上ないほど高いいわゆるラブホテルの営業が続いているのはなぜか」との声を聞いた。感染率は低いというのか、それとも食料品同様に国民生活上、必須不可欠との判断によるものか。
ペットの老犬のおむつがなくなり、近在のショッピングモールに買いに行った。すると「スーパーの食料品売り場以外は基本的に閉鎖」との張り札があり、正面玄関が閉ざされていた。諦めて帰るわけにはいかない。グルっと回り込んでスーパーマーケット側から店内に入る。
食料品売り場を通り抜け、フードコードに至ると座席は赤テープで使用禁止になっていたが、「持ち帰りのみ販売」として調理と販売はされていた。一縷の望みを持ち、さらに進んでペットコーナーに至る。すると犬や猫の声がして、ペットショップが開いていた。
閉めてしまうと動物の世話が行き届かず、虐待容疑がかかるからだろうか。近づくと通常通りの営業でペット販売もされている。気を強くして隣接のペット用品店を覗くと、しっかり営業をしていた。
こうして目当てのおむつを入手することができた。そこでは餌も扱っていたから、予備に購入した。人間の食料品同様に、ペットの食材も欠かせないとの知事判断なのかどうか。それは分からない。
その横にはお酒やコーヒーの専門店、お菓子の専門店などが並んでいるのだが、それらはすべて閉店していた。
ともあれわが家の老犬は命をつなぐことになったという次第。
顧問 喜多村悦史
2021年05月21日