怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記318 ヨットハーバー

昨日は好天気に誘われて、夢の島まで散歩。目的地はヨットハーバー。大小さまざまのヨットやクルーザーが係留されている。これから出かけるのか、クーラーボックスを積み込んでいるグループもちらほら。


『007』のジェームズ・ボンド中佐に似合いそうな豪華版に混じって、家族用とおぼしき小ぶりなものも。
「これなんかどうかしら。海の上で風を受けていればきっと涼しいわよ」
 車酔いする人が言うべき言葉だろうか。家内は大型客船でのクルージングを思い出しているようだが、小型船の揺れは生半可なものではない。港を出たとたん、猛烈な船酔いで、引き返してくれと騒ぎ出すことは必定だ。幸いというか、今は友人、知人にヨット、クルーザーを持っている人はいないから、舟遊びしようよと誘われる心配もない。
 ハーバーの事務所2階のレストランでお茶をした。ずらり並んだクルーザーやヨットを見下ろす。小さなボートが着岸している。船体に海上保安庁と書いてある。ヨット事故への対応もこの役所の仕事なのだと理解した。尖閣諸島で中国の武装海警船と向き合っているのも同じ海上保安庁。尖閣で敵船の銃口前で命を張る者と東京湾でヨット、クルーザーに混じって航行する者。保安官ではどちらの勤務希望が多いのだろう。
「クルーザーってどのくらいの値段なの?」
 車より高いことは間違いないだろうが、マンションに比べるとどうなのだろう。スマホで調べる。船体の価格はピンキリのようだが、それより重要なのが維持費。ハーバーでの係留場所確保に数百万円かかるという。船体のメンテ費用も百万円単位。整備では専門職の手を煩わせることになるから、それにも費用が。これらすべて単年度の経費である。
「船に持ち込むワインなんかも銘柄品でないとアンバランスになってまずいかも」
 関連商品ショップがあった。記念にTシャツでも買ってこようと家内は入っていったが、手ぶらででてきた。
「私たちには縁がない商品だった。デザインではなく、価格面で!」
 
顧問 喜多村悦史

2021年06月14日