怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記335 熱帯植物館

夢の島の熱帯植物館。遠くからでも目立つガラス張りの建物の中は、熱帯の植物が繁茂している。写真はヤシの一種だろうか。まっすぐ伸びてドームの天井に届く勢いだ。

熱帯の花は原色で美しい。それが咲き誇っている。それら全部を紹介したいところだが、それでは写真集になってしまう。気になる人は自身で足を運んで見てください。

入場料は250円。それでもお得感だが、65歳以上は割引でわずか120円。小学生以下は無料。中学生も区内生は無料。

「ディズニーランドに行きたい」と孫たちは言うだろうが、それは親が考えること。ジジババとしては断固この熱帯植物館がお勧め。遠足にも程よい距離だから、交通費もかからない。週末に二人で歩いて行った。お弁当を持参すれば、公園内の芝生広場で座って食べる場所には事欠かない。この日も日蔭にテントを張り、キャンバス椅子でくつろぐ家族連れが多数いた。

 植物館にも子連れ家族が多い。花に飽きた頃合いの箇所に食虫花コーナーがあった。茎の先に虫を誘う色仕掛けがあり、誘われた虫が足を滑らせて落ち込むと底には体を溶かす液体が満たされている。傾けたら液体が流れ落ちて、わずかに足を濡らした。足が溶けたりしないか。一瞬ヒヤッとした。

「覗いてごらん。食べられた虫の残骸が見えるよ」

 近くにいた母親が子どもに中を覗くように促すが、子どもは「怖いからいやだ」と後ずさりしている。「怖がりだなあ」と父親が笑っている。

 ほほえましい家族連れ。今晩、子どもはどんな夢をみるのだろう。

 直系1メートルの巨大食人花があり、甘い匂いに釣られた旅人がからめとられ、溶かされて食べられてしまう。そんな夢を見るだろうか。

顧問 喜多村悦史

2021年07月05日