怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記339 国会議員は親中派ばかり

わが目を疑うとは、こういうことを言うのだろう。

ニューズウィーク日本版での遠藤誉(中国問題グローバル研究所所長)さんの記事、「河野太郎の父・河野洋平等が建党百年に祝電――中国共産党万歳!」(2021627日(日)2019分)を読んでの感想だ。

中国共産党建党百年の祝賀行事が真っ盛りだが、それに向けて河野洋平氏が祝電を打ち、中国共産党が管轄する中央テレビ局CCTVで大きく取り上げられ、中国共産党新聞網でも中国共産党の宣伝として使われている。

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遠藤さんが中国語訳された河野祝電を邦訳すると、次にようになる。

――中国共産党は団結して中国人民を指導し、社会主義制度を打ち建て完全なものとしてきた。これは目を見張るばかりの輝かしい成果である。中国共産党が中国の発展をさらに大きく推進し、世界の平和と発展を守るためにさらなる貢献を果たすことを期待している。―

河野洋平氏はいわゆる「河野談話」(1993年)で知られている。河野談話とは何らエビデンスがないにもかからず「慰安婦の強制連行に日本軍が関与していたと独断で認定し、日本政府として“心からのおわびと反省の気持ち”を示した談話」である。ほかにも20175月の講演で日本の憲法改正に関して「中国の嫌がることばかりやっている」と語っている。「つまり強烈な親中派だ」というのが遠藤さんの評価だが、もはや日本国民に対する裏切りである。

 その理由は憲法にある。基本的人権と民主主義を、わが国の国是にしているのが、わが日本国憲法。なにせ、自由尊重と民主主義を「人類普遍の政治道徳」と言い切っている。国民を代表する国会議員は、率先してこの憲法理念を尊重し、世界に広げていく責務を有する。ボクが言っているのではない。憲法の前文にそう書いてある。

 そこで中国共産党の実態だが、遠藤さん曰く、「中国共産党の歴史は、権力を維持・奪取するために裏切りと陰謀の限りを尽くした政党だ。政権を奪取した後に、自国の国民を7000万人以上も死に追いやった政党は、人類史上にないと言っても過言ではない。それが中国共産党だ」。

 ひいき目に見ても、自由とか民主主義には敵対的だ。香港、ウイグル、チベット、モンゴル…。

河野洋平氏は自民党の総裁を勤めていた。この政党の正式名称は“自由民主党”。自由を尊重し、民主主義を発展させるという意味だろう。その責任者だった者が、自由を踏みにじり、民主主義を弾圧する中国共産党を称賛するなど、正気の沙汰ではない。

自民党の二階幹事長や公明党の山口委員長が極端な親中であることは広く知られており、アメリカからも名指しで批判を受けている。

中国の現実を知っての上で、それでも中国に媚びるなびくわけだが、彼らは憲法尊重義務(99条)に反しているわけで、憲法に照らして国会議員の資格がない。他の議員は、彼らの資格はく奪動議(55条)をすべきであろう。

遠藤さんの記事の結び部分は以下になっている。

― 日米やG7で対中包囲網形成のようなことを言っているが、信じられないのは、こういった現実があるからだ。トランプ前大統領が久々に大勢のアメリカ国民(トランプ・ファン)の前でスピーチをし、開口一番、「どうだ、俺が恋しかっただろう!」とファンを湧き立たせた。そのアメリカからの祝電は、今のところなさそうだ。 ―

顧問 喜多村悦史

2021年07月06日