怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記76 竹下通りを歩く

勉強会で若者の町・原宿に訪れたとある一日

何十年ぶりかに原宿に行った。代々木公園近くのアパートに数か月住んでいたことがあり、公園のほか、明治神宮にも散策、参詣の記憶がある。古い原宿駅も何度か利用した。この近隣はなじみだったはずだが、思い込みの怖さを思い知ることになった。

 この夏から新たな勉強会に参加した。高気密・高断熱という建築物の機能向上と、今回の武漢コロナに表彰される新型空気感染症対策をいかに両立させるか。硬苦しいテーマだが、会場はそれとはそぐわない(?)原宿。メンバーに建築家がいて、自分の事務所を提供してくれたという次第である。

「JR原宿駅から竹下通りを下り、わき道に入ればすぐ。ファッションで知られる竹下通りですから、道に迷うことはありません」。

その言葉に従い、駅を背に通りを下る。だが、100メート歩いても、200メートル進んでもそれらしいわき道がない。変だなと思いつつ、引き返すが、やはりそれらしい箇所がない。困った、どうしよう。電話しようか。そうすると方向音痴がいっそう知れ渡る。

「どうしました?」。声を掛けられ、振り向くと、勉強会仲間のKさんだ。委細を話すと、「この広い道は表参道というのですよ」と教えられた。パリのシャンゼリゼを彷彿させる国際ブランド店が軒を並べるが、若者はそんなものには惹かれないのだとか。彼についてくとずいぶん狭い坂道に折れた。

「これが修学旅行の高校生が群がる正真正銘の竹下通り」。

「Takeshita Street(竹下通り)」の写真

たしかに歩いている者の年齢層は低い。

原宿の喧騒を離れ、ビールで小休止

 会議後、数人で夕食に蕎麦屋に寄った。だれからともなく「ビールで喉を潤したいね」。「お酒は置いてないので、コンビニで買って持ち込んでいいよ」が店主の回答。晩ご飯前にはビールで乾杯というのは旧時代、昭和人の風習か。

 

2020年10月13日