怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記85 開成高校 なりすまし登校

 屈指の偏差値優等の開成高校で、なりすまし生徒が判明した。入試合格したが別高校に進学した生徒名で授業参加していたのだ。オンライン授業のため発見が遅れたそうだが、合格生徒に関する出身中学の指導要録は開成高校に提出されていなかった。

授業参加者は他人の名前で授業を受けていたが、いつまで通用すると思っていたのか。親は知っていたのか。意図、目的を知りたいものだ。

受験の替え玉ならば実益はある。人気テレビドラマ『SUITS/スーツ』の主人公、弁護士の「鈴木先生」は、替え玉受験に手を染めた暗い過去を持っている。超人的な記憶能力を持ち、司法試験や弁護士業務にあつらえ向き。そこを見込まれ、悪友の頼みで司法試験に替え玉受験するが、見抜かれて生涯受験資格を失い、実名での弁護士業務への道を閉ざされる。休業している弁護士の名を騙り、偽弁護士として活動することになる。この秘密は恋人にも明かせず、彼の苦悩は延々と続く…。

それでも鈴木弁護士の場合は、他人名義を僭称して実績を上げている。開成高校のなりすまし生徒は、露見しなかったとして、卒業後はどうするつもりだったのだろう。

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ボクの大学受験は東大入試中止の翌年。前年他大学に進学した学生の再受験が多そうとの情報で、先生にも合格ラインが読めない。結論は「併願しておき、直前まで受験先を決めるな」。当時、東大は1次(他大学と同一日)合格者が2次試験に進める方式で、京大は一発勝負だった。「オレは京大を受け、2歳上の東大生の兄貴に一次だけ受けてもらおうかな」と言い出した者がいた。いい方法ではあったが、難点があった。当人の実力では京大にも受かるだろう。両国立大学への合格はあり得ないから不正がばれる。なるほどということで彼は浅知恵を引っ込めた。

顧問 喜多村悦史

2020年10月22日