怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~

怒苦打身日記91 検診費・予防接種費の負担

健康診断・予防接種はなぜ健康保険外?

溜った仕を事片付けに事務所に行った。次から次へと各課の事務職員が決済文書を持ってくる。自宅にいた間も遊んでいたわけではない。メールで承認を求める案件が日々かなりの数になる。それに質問したり、分析したりで、出勤して説明を受けるよりもたいへんなのだ。

実質決済を終えているのに「印鑑を押せ」と押しかけてくるわけだ。彼らだって他の用務がたくさんある中、列をなしている時間がもったいない。河野太郎大臣は印鑑廃止を主張しているようだが、腰砕けにならないでもらいたい。

 一段落したところで同僚教員がおしゃべりに来て、健康診断が行われていることを知った。授業と重なったりして何年も受けたことがない。受診は労働者の義務だから、まずい状態だったのだ。問診票に「生活習慣病の指導を希望するか」があり、丁重にお断りした。

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1回の健診費用は事業主が負担すると法律(労働安全衛生法)に定められている。労働災害が頻発していた昔はそれでよかっただろう。しかし今は国民皆保険になっており、かつ、傷病の原因が業務に起因するのか否かの判定に迷う事例が多くなっている。

厚労省の主張が正しければ、健康に気をつけることで医療費の節減が見込めるから、この際、健康診断費用は健康保険の守備範囲としてはどうかと思う。3割の自己負担が生じるが、文句を言う人は多くないはずだ。

 翌日、家内がインフルエンザの予防接種を受けようという。ボクたちは今まで感染経験がないが、そろそろ危ないかもしれないと言う。職場では毎年接種を呼びかけるが、これまで逃げ回っていた。

区役所の通知では自己負担2500円でよいとある。接種後窓口で「高齢者は今年に限って無料」と言われた。予防接種に医療費抑制効果があるのなら、これも健康保険給付(3割自己負担)にすればいいと思う。

顧問 喜多村悦史

2020年10月29日