
怒苦打身日記 ~協会顧問 喜多村悦史のブログ~
本格的夏がやって来た。
コロナゆえの巣ごもり状態で、
熱中症を避けるためにエアコンはフル運転。
電気代に加え、電力供給が足りるか心配だ。
電力需要をまかなえずに東京全域が停電(ブラックアウト)になったら、日本経済は再起不能になりかねない。
そうしたなか石炭火力発電が、
地球温暖化の元凶としてやり玉に挙がっている。
にわかにそういう議論がでてきた背景はなにか。
石炭は石油や天然ガスに比べれば安価だし、
地政学的に供給の栓を閉められる可能性は低い。
火力発電所の炭酸ガス排出量抑制技術ではわが国がトップクラス。
これを海外に売り込むことで、貿易改善にもつながる。
石炭火力への注力はよいことではないのか。
そう考える国民の方が多数派ではないのか。
科学的にも、地球温暖化そのものへの根本的懐疑論
(丸山成徳等『地球温暖化「CO2犯人説」は世紀の大ウソ』など)が根強いが、国内での本格論争を絶えて聞かない。
石炭火力追放論者はその代替をどうするつもりか。
原子力発電が第一候補だが、政府は新設の意思がなく、
既存施設の再開にすら及び腰だ。
感情論を超えた本格経済性議論を自ら封印している感がある。
政治的には再生エネルギー推進論が幅を利かせているようだ。
太陽光、風力、波力、地熱…、候補はいろいろあるけれど、
経済的実用化の面で目途が立っているものはない
「資源小国のわが国が生き残るには、
輸入を伴わない国産化率100%の再生エネルギーしかない」
と環境大臣が熱弁をふるっていたが(プライムニュース)、
裏付けの計画を持ち合わさないようでは、
竹やりでB29を撃墜する類で、心胆が冷える。
終活カウンセラー協会顧問 喜多村 悦治
2020年08月05日