【まいにち終活】終活カウンセラー協会代表理事武藤のブログ

#9 「取られちゃうよ!」という日本社会

 桜が満開から少しすぎやっと観に行きました。まずは・・・

夜桜のお裾分けです😊

図1

先日、スーパーに買い物に行きました。
レジを終えて買ったものを詰めていると隣に5歳くらいの可愛らしい女の子とそのお母さんが袋詰めをしていました。

その母娘さんの袋詰めが終わるくらいにお母さんがちょっと大きめの強目の声で

「ちゃんとしないと取られちゃうよ!!」というのと同時に隣を見ると、

お嬢さんが2、3千円のお金をそのまま折った形で袋詰めの台に置いていました。

そしてお母さんに叱られてすぐにそのお嬢さんはポケットにしまい、スーパーから出て行きました。

うちの息子が小さい頃、玄関の鍵は開けっぱなし(田舎ですが・・・)、5歳くらいになると隣近所は子供だけで行き来していました。私の乗っている自転車に鍵をしっかりかけることもなければ、カゴにネットなどもちろんなく。言うなら無防備でした。しかし近所では「ふつう」でした。

これは子育ての方針のことを申し上げているのではなく、咄嗟にそんな言葉が出る世の中なんだなぁと感じ、

なんだか寂しくなったお話しです。

おそらく30年前(息子が小さな頃)に同じ出来事があったら、

私なら「ちゃんとしまわないと大事なお金無くしちゃうでしょ!」と言うな、きっと。他の方からの危険なんてあまり感じていなかった気がする。公園にいけば当たり前のように砂場で遊び、なんなら野良猫も一緒にいて、鉄臭い遊具で熱射病になるんじゃないか?まで夏も暗くなるまでいて・・・。

図2

昔は良かったと言うことではなく、今の方がとても便利かつ効率的で物もあるし、1日でいろんなことができる、いろんな所へ行ける、誰とでもすぐ話せる世の中は私も快適です。

しかし、少子化の日本において、お母さんが不意に危険だよと言ってしまう社会を私たちはもっとみつめ考えねばと思った出来事でした。

終活で世界を幸せにしよう、本当にそう思う。

武藤頼胡

2023年03月31日